OSSHCとは?
スーパーサイエンス部について
岡崎高校は,2003年度よりスーパーサイエンス指定校となっています。スーパーサイエンス部は,それに伴ってそれまで別の部であった理化部と生物部を統合して作られた部です。私たちは普段,物理班,化学班,生物班の3班に分かれて研究活動を行なっています。活動の最終的な目標となるのは,毎年10月に愛知県予選が行なわれる学生科学賞,夏と秋に愛知工業大学にて開催されるAITサイエンス大賞,2月に行なわれる高等学校文化連盟主催の研究発表会,各種学会などでの発表で,どれも素晴らしい成果をあげています。
入部に関して
スーパーサイエンス部では,使用できる備品などの都合により,各学年10名程度が定員となっています。特に厳しい
入部試験などがあるわけではありませんが,途中で退部してしまうようなことがあるとその後の研究活動に支障をきたす恐れがあるため,簡単な
面接(意思確認程度)があります。詳細は入部説明会でお話することとなります。
私たちは,文化部であるということに加え,研究活動を行うという性質上,
上下関係などはなるべく意識しないように心がけています。自分の意見をはっきりと表して討論することでより良い結果へと繋がると考えています。そのため,部室ではわきあいあいとした雰囲気が漂っています。
規則など
スーパーサイエンス部では,その特徴的な活動を行うためにいくつかの規則が定められています。入部を希望する方は,このことも参考に考えてください。
- 原則として兼部はできません。兼部をしてしまうと十分な研究活動ができなくなってしまうためです。
- 部員は理系進学者に限ります。スーパーサイエンス部に所属しているのに文系に進学ということはできません。もし文系に進学した場合は,退部となってしまいます。
このような規則はありますが,要するに『
理科が好きである』ということが最重要ポイントとなります。
FAQ
よくある質問
- 研究活動についていけるか心配です。
“スーパー”と聞いて,少したじろいでしまう人は少なからずいるようですが,入部当初は皆ほとんど何も知らない状態です。分からなければその場で聞くこともできますし,入部後しばらくは基礎的な知識を教えてもらう機会が設けられるため,それまでどうであったかは問題にはなりません。
- 部活は厳しいのでしょうか?
上記のように,わきあいあいとした雰囲気の中で活動をおこなっています。しばらくすれば“学校で一番和む場所”となることでしょう。
- 部員は何人ですか?
現在は,3年生6人,2年生10人,1年生9人で活動しています。
- スーパーサイエンス部ではどんなことができますか?
具体的にどのような研究が行なわれているかは,各班のページをご覧ください。また,『学友』も参考になるかと思いますが,論文形式であるため,理解に苦しむことも予想されます(私は理解できませんでした)。そのような場合は気軽に部室(北館1階 東端 生物準備室)まで足を運んでください。メールや掲示板での質問でも結構です。
- どのような設備がありますか?
部室にはコンピュータが十数台あります。また,実験室として使っている物理室や化学室,生物室には,一般的な学校にはなかなか設置できないような設備があります。例えば,化学室には分光光度計があり,吸光度測定を行なうことができます。また生物室では,電気泳動槽やPCRマシン,オートクレーブ装置などがあり,遺伝子の解析や遺伝子組換え,ショウジョウバエを使った実験などができます。
- 何か準備しておくことはありますか?
自分が好きになれそうな分野を探しておいてください。班分けは非常に重要な選択ですが,入部と同時に行なわれるうえ,基本的に変更ができません。配られた教科書にさっと目を通すだけでもかなり違います。また,実験結果をコンピュータでまとめたり,発表用にパネルを作成したりするので,パソコンが多少使えたほうが便利です(わからなければその場で教えてもらえます)。
実績
2003年度
物理班
- 第2回AITサイエンス大賞 奨励賞「Super Ice Boxの製作」
化学班
- 第47回愛知県学生科学賞 中部科学技術センター賞「振動反応」
- 第12回東海地区高等学校化学研究発表交流会 優秀賞「振動反応」
生物班
- 第47回愛知県学生科学賞 愛知県知事賞「愛知県岡崎市における帰化植物の遺伝子汚染の現状」
- 第47回日本学生科学賞 入選1等「愛知県岡崎市における帰化植物の遺伝子汚染の現状」
2004年度
物理班
- 第3回AITサイエンス大賞ものづくり部門 最優秀賞「やっぱオーロラ見たくね〜?」
- 第3回AITサイエンス大賞自然科学部門 審査員賞「人間の立体認識に関するR&D」
- 第48回日本学生科学賞ソリューション部門 全国入選1位「MeshWorker」(個人研究)
化学班
- 第48回愛知県学生科学賞 最優秀賞県議会議長賞「光触媒反応における電子伝達剤の検討」
- 第48回日本学生科学賞研究部門 全国入選3位「光触媒反応における電子伝達剤の検討」
- 第13回東海地区高等学校化学研究発表交流会 奨励賞「光触媒反応における電子伝達剤の検討」
生物班
- 第48回愛知県学生科学賞 最優秀賞読売新聞社賞「愛知県岡崎市における遺伝子解析に基づくタンポポの分布域調査」
- 第48回日本学生科学賞研究部門 環境大臣賞「愛知県岡崎市における遺伝子解析に基づくタンポポの分布域調査」
2005年度
物理班
- 第4回AITサイエンス大賞 優秀賞「斜面を転がる物体の加速度」
- 第4回AITサイエンス大賞 奨励賞「反発係数の違いをモデル化する試み」
- 第49回日本学生科学賞ソリューション部門 入選2等「VIVER」(個人研究)
化学班
- 第49回愛知県学生科学賞 最優秀賞教育委員会賞「三層系を用いた光合成型光反応のモデル実験」
- 第14回東海地区高等学校化学研究発表交流会 奨励賞「三層系を用いた光合成型光反応のモデル実験」
生物班
- 第49回愛知県学生科学賞 最優秀賞読売新聞社賞「岡崎のタンポポの雑種化と形態の多様性」
- 第49回日本学生科学賞 入選1等「岡崎のタンポポの雑種化と形態の多様性」
2006年度
物理班
- 第50回愛知県学生科学賞 最優秀賞名古屋市教育委員会賞「斜面を転がる円盤の加速度」
- 第5回AITサイエンス大賞 優秀賞「衝突と音エネルギー」
化学班
- 第50回愛知県学生科学賞 最優秀賞愛知県教育委員会賞「三層系を用いた可視光による電子移動の検討」
- 第15回東海地区高等学校化学研究発表交流会 優秀賞「三層系を用いた可視光による電子移動の検討」
- 第5回AITサイエンス大賞 奨励賞「演示実験によるテルミット反応の最適混合比の検討」
2007年度
物理班
- 第6回AITサイエンス大賞 努力賞「風洞を用いた渦の人工的発生とその可視化」
化学班
- 理科教育学会 優良賞「中層を固めた三層系による光化学反応」
- 第6回AITサイエンス大賞 努力賞「ルミノール反応における触媒量と発光の関係について」
- 第16回東海地区高等学校化学研究発表交流会 優秀賞「光合成をモデルとした三層系による光化学反応の研究〜反応面積拡大の試み〜」
生物班
- 国際生物学オリンピックカナダ大会 銅メダル(個人)
- 理科教育学会 優秀賞「愛知県岡崎市の帰化タンポポの雑種化の変遷〜遺伝子解析に基づく5年間の追跡調査」
- JSEC(ジャパン・サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ) 優秀指導学校部門・審査員奨励賞「愛知県岡崎市の帰化タンポポの雑種化の変遷〜遺伝子解析に基づく5年間の追跡調査」